平成25年度仙台市連合町内会長会役員研修会開催(報告)
1 開会
2 会長あいさつ
〔要旨〕
資料「地域版避難所運営マニュアルづくり完了・未完了・完了予定時期総括表」を
みると、完了しているのは13.3%の地区連合会で、未回答と期日未定の地区連合
町内会が合せて37.2%で、まだまだこれからというところが随分多い。この進捗
状況を直視し、今回の研修で得られる成果を今後のマニュアルづくりに生かせるよう、みんなで頑張りましょう。
3 オリエンテーション(全体会)
4 分科会
【第1分科会】(場所:藤の間)
〇 司 会 市連長会副会長 島田福男
〇 司会補助 地域政策課主査 渡辺正文
〇 記 録 都市デザインワークス 豊島純一
〇 テーマ 「地域版避難所運営マニュアルの項目について」
〇 趣 旨 地域版避難所運営マニュアルをつくるうえで項目の取り方は最も基本的
なものなので、先例の参考や各々が現在考えていることなどを発表しなが
ら、今後実際に取組むにあたって、留意すべきことや参考にしていくべき
ことなどを見つけていく。
〇 参加者 13名(役員6名、市職員等7名)
〇 主な討議内容
次の項目に沿って討議をしました。討議内容は後半の全体会にまとめました。
・マニュアルづくりの進捗状況を含めた自己紹介から
・すでに作成されたマニュアルの項目(資料省略)や既存事例の感想
・最低限これだけは必要という項目について
【第2分科会】(場所:桜の間2)
〇 司 会 市連長会庶務理事 井上範一
〇 司会補助 地域政策課主幹 永澤 信
〇 記 録 都市デザインワークス 田川浩司
〇 テーマ 「地域版避難所運営マニュアルづくりの実施メンバーと事前協議の持ち方について」
〇 趣 旨 地域版避難所運営マニュアルづくりにあたって、どういうメンバーで作成するか、また、事前協議のメンバーを含めどのように行うかについて、先例の参考や各々が現在考えていることなどを発表しながら、今後実際に取組むにあたって、留意すべきことや参考にしていくべきことなどを見つけていく。
〇 参加者 14名(役員7名、市職員等7名)
〇 主な討議内容
次の項目に沿って討議をしました。討議内容は後半の全体会にまとめました。
・マニュアルづくりの進捗状況を含めた自己紹介から
・マニュアルづくりの実施メンバーについて〜既存事例(資料省略)をみながら〜
・事前協議の持ち方について
【第3分科会】(場所:桜の間3)
〇 司 会 市連長会会計理事 齋藤和平
〇 司会補助 市連長会事務局長 相沢良雄
〇 記 録 都市デザインワークス 岡井 健
〇 テーマ 「複数避難所の運営の仕方について 」
〇 趣 旨 地域内に複数ある指定避難所の運営をどこの町内会が使うか、どう役割分
担するか、事前協議の進め方をどうするか、複数の避難所間の連絡調整を
どう取るかなどについて、先例の参考や各々が現在考えていることなどを
発表しながら、今後実際に取組むにあたって、留意すべきことや参考にし
ていくべきことなどを見つけていく。
〇 参加者 14名(役員8名、市職員等6名)
〇 主な討議内容
次の項目に沿って討議をしました。討議内容は後半の全体会にまとめました。
・マニュアルづくりの進捗状況を含めた自己紹介から
・避難所の使い方について
・避難所の役割分担について
・複数避難所がある場合の事前協議について
・複数避難所の連絡調整について
5 全体会(場所:藤の間)
〇 司 会 市連長会事務局長 相沢良雄
〇 記 録 都市デザインワークス 豊島純一
〇 各分科会の報告概要
【第1分科会】
〇発表者:島田副会長(第1分科会司会)
〇発表内容要旨
1.すでに作成されたマニュアルの感想について
・資料の4例では、敷地・建物の利用計画、備蓄品のリスト、運営体制、各担当の役
割については、ほとんどのところで掲載しており、個別事項としては、市の拠点
給水施設、マニュアル完成後も見直していくという記述があるが、在宅避難者の
問題、情報の管理、鍵の管理、女性のプライベートスペース、運営メンバーに女
性を入れること、避難所の開設手順や施設の開錠者、開錠の判断基準などにふれ
ることも重要だ。
・新しい市のマニュアルに避難所に避難すべき人について、明示されたので、避難が必要でない人は避難所に来ないでほしいというメッセージを発するなど、自助を促すなどして、避難所運営に負担がかからないようにしていく必要がある。
・仙台市のマニュアルは厚すぎるので、現場で使いやすいものとして抜粋されたもの
があると良い。
2.最低限これだけは必要という項目について
・在宅避難者対策と災害時要援護者対策、外国人・マンション対策、学生などボランティア活用、避難所間の連絡調整、ペット問題、備蓄の一元管理、現場で使えるマニュアルづくり、原発対策、情報の伝達と管理、原発情報など不正確な情報(チェーンメールが飛び交う。)など必要。
〇質疑応答
避難者の選別の具体的な内容について質問があり、お世話する側とされる側に
被害の差がないのにいたずらに避難者が増えてしまわないようにする必要があるので、自助を促す取組みが必要だという回答があった。
これに対し、見知らぬ人たちが多い場合とか、観光客などが避難した場合は、その選別が難しいという意見があったが、避難者は基本的にどこに避難しても良いが、特定の避難所に集中し過ぎると大変だというやりとりがあった。
【第2分科会】
〇発表者:井上庶務理事(第2分科会司会)
〇発表内容要旨
1.マニュアルづくりの実施メンバーについて
・地区連合町内会が核となり、地域団体、施設管理者、行政(仙台市担当課等)の三者協働が原則。
・地域団体のメンバー構成は、背景などが異なるので各地域で異なって良い。
・地域性に合わせて核になるメンバーを固める。多くの団体が闇雲に参加してもまとまりがつかなくなることも考えておく必要がある。(いずれにしても地域の選択。)
2.事前協議の持ち方について
・マニュアルづくりは、地域も学校も行政も市のマニュアルを拠り所に進めれば良
い。
・事前協議はとても大切。すでに自分たち で作成したものを持っていても、市のマ
ニュアルと見比べる必要がある。
・事前協議は、市のマニュアルに書いてある事前協議の進め方に従って、協議項目
で空欄になっている細かいところを一つ一つ埋めていけば良い。
〇質疑応答
特になし
【第3分科会】
〇発表者:齋藤会計理事(第3分科会司会)
〇発表内容要旨
1.避難所の使い方について
・指定避難所ごとにどこの町内会が使用するか、事前に割り当てるのが理想。
・地区内の避難所開設は、同時にすべて開設することが理想。ただし、地域の事情
に合わせて、順次、開設することも考慮すべきである。
・夜間の開錠は、マニュアルで明確に決める。
2.避難所の役割分担について
・避難所ごとに連合町内会・単位町内会・その他の地域団体が中心となり運営組織をつくり役割分担をして運営する。
・連合会の会長、副会長などが運営組織のリーダーとなり運営するのが理想。責任者は町内会長に限らず地域防災リーダーの積極的な活用も検討する。
3.避難所が複数ある場合の役割分担について
・マニュアルは地区全体について事前に協議検討し、その結果を生かして作成する同じマニュアルで各避難所を運営していくことが望ましい。なお、地域・学区がまたがる避難所は、その地区に合わせて部分調整や修正もあるが、鍵の保管等の基本的な項目は徹底する。
4.複数避難所の連絡調整について
・本部となる指定避難所間や区の災害対策本部、地区内全般の連絡調整機関は必要であり、情報収集・現状把握などを含め本部組織が必要である。
〇質疑応答
特になし
【阿部会長感想発表】
〔要旨〕
3つの分科会で非常に中身の濃い突っ込んだ討議がなされた。今後、この結果をまとめて、今後のマニュアルづくりの進捗に役立つようにしていきたい。
6 閉会
掲載日:2013/12/04