町内会活力向上策第3期検討第5回専門委員会が開催されました
平成28年1月21日(木)仙台市役所二日町第四仮庁舎9階市民局会議室において、平成27年度仙台市連合町内会長会「町内会活力向上策第3期専門検討第5回専門委員会」が開催されました。
当日は、委員7名が出席しました。報告、議題、資料及び結果は次のとおりでした。
【報告】
(1)第4回委員会の記録(要録)について
【議題】
(1)仙台市連合町内会長会町内会加入率及び行事参加率向上策について
(2)検討結果まとめについて
(3)次回委員会について
(4)その他
【資料】
資料1 第4回専門委員会記録(要録)
資料2 仙台市連合町内会長会町内会の加入率及び行事参加率の向上策検討について
資料3 検討結果まとめについて
資料4 町内会加入率及び行事参加率の今後の向上策に関する調査結果報告書について
討議結果の概要は次のとおりです。
【報告】
(1)第4回委員会の記録について
記録の内容が了承されました。
【議題】
(1)仙台市連合町内会長会町内会加入率及び行事参加率向上策について
本件について、項目ごとに次のように整理し、検討のまとめに反映した上で、加入率や行事参加率の目標値を掲げるかどうか、掲げるとすれば数値をいくらにするかなどは、次回、具体的に話し合うことになりました。
≪加入促進関係≫
【加入率が高くないといけない理由(加入促進策の必要性)】
災害時の共助、防犯上、保健衛生上など安全安心のまちづくりなどを中心に、町内会の役割を十分に発揮する上で、町内会区域に住む人々の大多数の支持や評価が重要であり、加入率が十分である必要がある。
また、加入が増えれば、町内会の運営資金が充実し、行事内容をはじめ、子供会・老人会・サロンなどへの助成金面で質量共に豊かにすることができる。
なお、加入促進は、そもそも単位町内会で行う必要があるが、地区、区、市全体の一定のレベルを維持するためにも、地区連合町内会、区連合町内会長協議会、仙台市連合町内会が指針として提案することも必要である。
【加入促進策の基本方針(何を大きな目印に立てるか。3項目程度)】
1.加入したくなる、加入しないと損する町内会づくり
〜加入メリットや魅力が感じられる町内会づくり〜
2.行き届いた加入勧誘体制の保持
〜勧誘時期、説明・案内方法、案内資料、広報活動等〜
3.行政、関係企業・団体の支援・連携体制の堅持
〜転入時案内、一斉広報、合同キャンペーン、緊密な連絡〜
【加入促進策を導入する上での課題】
〇どこでも、誰でも、いつでも取り組みできるようにするためにはどうするか?
〇困難が多い地域への支援・協力のあり方をどうするか?
【加入促進策を導入する上で、試験的な取り組みやモデル事業実施は必要か?】
〇困難が多い地域への支援・協力の具体的な取り組み方において、必要と思われるが、それをどこがやるか? 地区連合町内会か、区連合町内会長協議会か、市連長会か。
【加入率の高さを求める理由】
災害時の地元の対応、環境美化、 地域内の助け合いなど、市役所だけではマンパワーなどに限りがあるほか、地域に住む人々が、地域に共通するさまざまな課題を協力して解決するなどの自治活動や市役所との協働が、より住み良い地域社会の維持と形成を可能にすることができる。
また、地域の中で一緒に住む上で、知人、友人が多いほど、生活にプラス(生活も楽しいもの)になる。
【加入率の目標値の設定の必要性】
町内会活動を運営する上で、自分の町内会の加入率が常に目に見える形で把握できていることで、自分たちの町内会運営の適切・妥当性を確かめることができるようにしておく必要がある。
【加入率の妥当な目標値】
現在の状態に1〜2%位を高めるようにするという意見と一律〇%に設定するという意見が出ている。市連長会として、加入率の目標値を設定することは大事だが、一気に高めることを求めるのは大変なので、例えば「仙台市として5年後に〇%にしよう。」などという現実的な数値を掲げ、その目標を達成するための考えをとりまとめて提案するようなことを考えてみる。
〇具体的な目標値
「市連長会として仙台市として〇年後に〇%の状態の維持に努める。」のような提案が考えられるが、次回までに掲げるかどうかを含め結論を出す。
また、地区連合町内会や区連合町内会長協議会が掲げるようにするかどうかも検討する。
【加入促進の取り組み方(誰が担当すべきか、いつ行うべきか、説明や案内の方法、秘策やウルトラC、加入促進講座・人材育成、加入キャンペーン)など】
転入者向け、在住者向け、戸建て向け、集合住宅向けなど別に、これまで提案されたことや今回のアンケート結果を生かしながら、地域の事情に応じた取り組みがなされるようにまとめる。
≪行事参加率向上関係≫
【行事参加率が高くないといけない理由(行事参加率向上策の必要性)】
町内会の役割を十分に発揮する上で、町内会区域に住む人々の大多数の支持や評価が重要であり、行事参加率が高い必要がある。
また、行事参加率を高めるのは、単位町内会、地区連合町内会、区連合町内会長協議会、仙台市連合町内会それぞれの役目であり、このためにそれぞれが指針を立てまたは提案することも必要である。
【行事参加率向上策の基本方針(何を大きな目印に立てるか。3項目程度)】
1.町内会として必要不可欠な事業への本腰を入れた取り組み
2.地域独自の魅力的な行事の開発と取り組み
3.積極的な住民参加を促す実行組織づくりと広報手法の充実
【行事参加率向上策を導入する上での課題】
〇誰でも、いつでも参加できるようにするためにはどうするか?
〇困難が多い地域への支援・協力のあり方をどうするか?
【行事参加率向上策を導入する上で、試験的な取り組みやモデル事業実施は必要か?】
〇困難が多い地域への支援・協力の具体的な取り組み方において、必要と思われるが、それをどこがやるか? 地区連合町内会か、区連合町内会長協議会か、市連長会か。
【行事参加率の高さを求める理由】
災害時の地元の対応、環境美化、 地域内の助け合いなど、市役所だけではマンパワーなどに限りがあるほか、地域に住む人々が、地域に共通するさまざまな課題を協力して解決するなどの自治活動や市役所との協働が、より住み良い地域社会の維持と形成を可能にすることができる。
また、地域の中で一緒に住む上で、知人、友人が多いほど、生活にプラス(生活も楽しいもの)になる。
【町内会の過去・現在・未来】
価値観やライフスタイルの異なる人々が地域社会で一緒に生活を行ってきたが、今後もそのことは変わらない。今後もそのような中で共に生活するためには、取り決めやルール、向こう三軒両隣との関係、防犯、防災等、地域全体に及ぶ生活環境の問題解決のための町内会活動が必要となる。
行政との協働や役割分担、間合いなどを図りながら、地域の将来像を主体的に描き、地域社会を快適なものにするため、地域住民がより一層自主的、主体的に取り組む活動がさらに必要になると考えられる。
【行事参加率の目標値の設定の必要性】
町内会活動を運営する上で、自分の町内会の行事参加率が常に目に見える形で把握できていることで、自分たちの町内会運営の適切・妥当性を確かめることができるようにしておく必要がある。
【行事参加率の妥当な目標値】
行事参加率の目標値の設定については、やはり現在の状態に1〜2%位を高めるようにするという意見と一律〇%に設定するという意見が出ているが、事業によっては全世帯に集まってもらわなくても良いようなものもある。例えば、防災訓練でも安否確認旗の掲揚は、全世帯に協力してもらいたいが、避難所運営訓練のような場合の運営スタッフの訓練に重点が置かれる場合は、全世帯でなくともよい場合がある。
〇具体的な目標値
市連長会として仙台市として
〇〇行事は %
〇〇行事は %
〇〇行事は %
〇〇行事は %の状態を維持できるようにするとともに、その数値の向上に努めるような提案が考えられるが、次回までに掲げるかどうかを含め結論を出す。
また、地区連合町内会や区連合町内会長協議会が掲げるようにするかどうかも検討する。
【行事参加率向上の取り組み方(基本行事関係、秘策やウルトラC行事などの新企画行事、広報や宣伝方法、企画実施方法、アンケート活用、企画講座・人材育成、事例集・指導グループ、町内会キャンペーンや活動適性度チェック指標)など】
より多くの町内会で基幹的な事業として取り組まれている「住環境美化」「住民相互の連絡」「親睦・交流」「防災・防火訓練」などの事業に本腰を入れて取り組めるようにするとともに、秘策やウルトラC行事などの新企画行事、広報や宣伝方法、企画実施方法、アンケート活用、企画講座・人材育成、事例集・指導グループ、町内会キャンペーンや活動適性度チェック指標などで、これまで提案されたことや今回のアンケート結果を生かしながら、地域の事情に応じた取り組みがなされるようにまとめる。
≪加入率と行事参加率向上を図る上で留意すべきこと≫
〇地区連合町内会の取り組みだけでなく、地域との関わりが深い市民センターや地域包括支援センター、学校、子ども会、PTAなどの支援・関与を得たり活用などを図ったりすることで、効果を高めることができる。
〔例〕
・東部市民センターが新田学区と東仙台学区の連合町内会との連携を深めている。
・上記地区担当の地域包括支援センターも同様の動きがある。
・山田鈎取地域の防災訓練の事務局は山田市民センターが担っている。
・多くの地区で防災訓練が小中学校と一緒に行われている。
・ほとんどの町内会の役員会に子ども会の役員が参加している。
・新田地区では、28年度から中学校のPTAの代表が役員会に参加するようにした。
※震災後、PTAやマンション居住者の町内会に対する考え方に変化がみられる。
・小学校も町内会の一つ。(最後の町内会)
〇町内会と小中学生が一緒に活動する場づくりが大事である。
〔例〕
・ほとんどの防災訓練で、小中学生の役割があり、特に中学生は町内会役員と協力して、スピーディに行動している。
・マンション管理組合で、中学生30人を登録して朝夕のマンション周辺の除雪を担っている。朝は5:30から。朝・晩出動した方に各2,000円を支払っている。(茂庭台)
10年以上、7班編成。
・連合町内会主催の夏まつり時の中学生の手伝いに、クオカード500円を支給。
(2)検討結果とりまとめについて
本日の結果をもとに資料3の項目立てに従って取りまとめることを確認した上で、次回委員会で協議し仕上げることを確認しました。
そして、次回の専門委員会を、2月25日(木)10:00から、予備日として第7回専門委員会を3月24日(木)10:00から行うことを確認して散会しました。
掲載日:2016/02/08