平成26年度町内会活力向上策第2期検討第1回専門委員会(報告)
平成26年9月29日(月)仙台市役所二日町第四仮庁舎9階市民局会議室において、平成26年度仙台市連合町内会長会「町内会活力向上策第2期専門検討第1回専門委員会」が開催されました。
町内会活力向上策の検討は、平成24年度の地域防災計画や避難所運営マニュアルの見直しをきっかけに、これまで積み残されてきた町内会をめぐる様々な課題、とりわけ、「地域内連携策」「町内会加入率向上策」「人材育成策」「町内会行事参加者増加策」などについて、委員会を常置しない形で専門委員会を設けて計画的に進めることにしています。
今年度は昨年度の「地域内連携強化による地域課題解決策」に続き、「今後の町内会活動を担う人材育成策について」が指定テーマです。この検討のため、各区連合町内会長協議会より推薦された7名の委員が、9月〜3月位まで月1回のペースで検討を進めます。
具体的な検討項目は次のとおりで、検討内容やスケジュールについては弾力的に扱われ、必要があれば、検討項目を今後追加するほか、中間報告に対する区連合町内会長協議会の意見を聞くことも可能になっています。
【検討スケジュール】
〔第1回〕
・検討の趣旨、内容、スケジュールの理解と認識の共有
・次回(第2回)に検討する項目の検討
〔第2回〕
・町内会活動における人材育成の実態と意向に関する調査について
〔第3回〕
・他都市の人材育成の取組みの状況について
〔第4回〕
・第2回、第3回検討の評価・分析
・次回(第5回)に検討する項目の検討
〔第5回〕
・人材育成システムの検討
〔第6回〕
・まとめ
第1回委員会には、阿部会長も出席し、会長挨拶、出席者自己紹介を経て、委員長に傳野貞雄泉区連合町内会長協議会副会長(高森東連合町内会会長)、副委員長に橘川光男宮城野区連合町内会長協議会会計(新田学区連合町内会会長)とする指名があった後、議事に進みました。
議題及び資料は、次のとおりでした。
【議題】
(1)検討の趣旨、内容、スケジュールの理解と認識の共有
(2)検討の進め方について
(3)次回(第2回)に検討予定のテーマの検討
(4)その他
【資料】
資料1「町内会活力向上策第2期検討専門委員会名簿」
資料2「町内会活力向上策第3期検討専門委員会設置規程」
資料3「町内会の活力向上策に関する検討について」
資料4「平成26年度町内会活力向上策第2期専門検討について」
資料5「単位町内会及び地区連合町内会長における町内会活動の担い手
の現状と課題等」
その他「町内会活動における人材育成の実態と意向に関する調査(地区
連合町内会長対象)」
第1回委員会では、「単位町内会及び地区連合町内会における町内会活動の担い手の現状と課題等」についての各委員の受け止めや考え方を出し合って、検討課題の認識を深めました。
また、会議の記録は、正副会長会や役員会、総会に報告していくほか、ホームページでも公開していくことを確認しました。
次に、検討の主眼(人材育成の検討の主眼)は、単位町内会とし、関連がある場合は、地区連合町内会について必要な範囲で絡ませることを確認しました。
そして、仙台市が現在取組んでいる町内会実態調査の結果の中で、活用できるものは活用していくことも確認しました。
さらに、次回委員会では、「町内会活動における人材育成の実態と意向に関する調査(地区連合町内会長対象)」について本格的な検討を行うこととしました。
そしてまた、「単位町内会及び地区連合町内会長における町内会活動の担い手の現状と課題等」の備考欄の以下のような特記事項を今後の議論の上で重視することも確認しました。
第1回専門委員会時点のまとめは以下のとおり。
【単位町内会における町内会活動の担い手の課題のまとめ】
・高齢化している。
・若い世代、現役世代をどう取り込むか。
・会員の無関心、行事への参加が少ないことが活動の担い手不足に大き
く絡んでいる。
・会員に活動が見えないことが活動の担い手不足に大きく絡んでいる。
・町内会のありようやあるべき姿を根本的、本格的に検討しなければな
らない時期である。
以上のことから、次のことに特に留意する必要がある。
〇どのような年齢構成や参加状態が望ましいのか。そのためには何をしな
ければならないのか。
〇円滑かつ安定的で、実効性の高い人材を供給できるしくみづくりを検討
しなくてはならないのではないか。
【単位町内会における担い手育成を上手く行っている事例のまとめ】
・同年代仲間による60代前半〜70代前半のキーとなる人材の発掘育成を
行っているところがある。
・定年制を導入しているところがある。
・女性の活躍を図っているところがある。
・他団体で活躍している人の活用を図る。
・役員・班長の輪番制を採用しているところがある。
・輪番制で担当している班長の活躍ぶりをみて役員に活用しているとこ
ろがある。
【連合町内会における町内会活動の担い手の課題のまとめ】
・連合町内会の役割のあるべき姿を明確にする必要がある。
・連合町内会運営に対しての認識不足の人をなくす必要がある。
・町内会長の高齢化が多くなっている。
・60代後半でも働きに出ていて、時間的余裕がないため、役員になって
もらえない。
・行政OBの活用が難しい。
・能力に富む人材が多く、問題がない。
・三役の任務分担の明確化により、活発で問題のない活動ができてい
る。
※単位町内会に比べると人材難は低い。
【連合町内会における担い手育成を上手く行っている事例のまとめ】
・定年制を導入しているところがある。
・世代的にバランスのとれた役員構成が、円滑さを生み効果的な活動を
展開しているところがある。
・計画的に役職を経験させたり、権限の委譲、興味ある活動を経験させ
たりする人材育成のしくみを採用しているところがある。
最後に、次回委員会を10月30日(木)の午前に開催することを申し合わせ、場所は今後通知することを確認して散会しました。
委員長及び副委員長以外の委員は、千田文彦委員(青葉区連合町内会長協議会副会長・国見地区連合町内会会長)、伊藤勝衛委員(青葉区連合町内会長協議会・大沢小学区連合会会長)、野上忠志委員(若林区連合町内会長協議会副会長・南小泉地区町内連合会長)、橋庄一郎委員(太白区連合町内会長協議会会計・八木山南連合町内会会長)、佐藤龍夫委員(太白区連合町内会長協議会・馬場連合会会長)です。
掲載日:2014/10/07