町内会活力向上策第1期検討結果最終報告書提出・受理されました。
平成26年8月6日(水)仙台市役所二日町第四仮庁舎9階市民局会議室において開催された、平成26年度仙台市連合町内会長会第5回正副会長会の席で、堀江副委員長から「町内会活力向上策第1期検討結果最終報告書」が阿部会長に手渡され、受理されました。
最優報告書は、4月までにまとめられた「中間報告」に、6月〜7月にかけて5つの区連合町内会長協議会ごとに行われた「中間報告説明会」で出た質疑や意見を踏まえて調整されたもので、次のような検討経緯や構成内容、要旨などになっています。
なお、正副会長会では、最終報告書を今月下旬に会員に送付し、今後、各々の地域での検討をはじめ、役員研修会など場での吟味を通じて、実用化の判断などを行って行く予定です。
【主な検討経緯】
〇平成24年度末に、東日本大震災を契機に、仙台市の地域防災計画や避難所運営マニュアルが大幅に見直されたことに伴い、町内会活力向上に役立つ重要な課題(「地域内連携強化による地域課題解決策」「人材育成策」「町内会加入率向上策」「町内会行事への参加者向上策」など)を計画的に検討し、全市的な事業目標として樹立し実践できるようにすることを決定。
〇平成25年7月に、第1期の検討テーマを、全市一斉に取組まれた「地域版避難所運営マニュアルづくり」によって、地域に共通する問題や課題の解決にあたって、地域内各種団体・学校・行政等が一緒になって取組むことの重要性の認識が深まったことから、「地域内連携強化による地域課題解決策」が選定。
〇同年11月25日、5つの区連合町内会長協議会から推薦された専門委員8名により第1回委員会を開催。(その後、3月までの月1回のペースで委員会を開催。)
〇第1回〜第5回委員会までに、「検討の趣旨・内容・進め方の理解と認識の共有」「市内における地域内連携の実態と意向の調査」「他都市などの地域内連携の状況」「地域内連携のパターン」などについて検討されたほか、1月に行われた「市内における連合町内会をめぐる地域内連携の実態と意向の調査結果」の分析などを通じて、中間報告がまとめられた。
〇7月の最終委員会で、6月〜7月にかけて5つの区連合町内会長協議会ごとに行われた「中間報告説明会」で出た質疑や意見を踏まえて最終報告をまとめられた。
【報告書の構成】
(1) 本文(A4判18ページ)
・連合町内会をめぐる地域内連携の環境
・地域内連携の状況
・地域内連携の意義
・地域内連携の内容=地域課題
・地域内連携の現状の諸問題
・目指すべき地域内連携パターンの選定にあたって
・目指すべき地域内連携パターンの提案とその理由
・さらなる地域内連携推進上の課題
・地域内連携の推進方策
(2) 資料(A3判・A4判合わせて66ページ)
・資料1 …「国内5都市の地域内連携組織の例」
※ 主として「まちづくり協議会型」の例
・資料2 …「横浜市身近な地域・元気づくりモデル事業例」
※ 主として「課題別協議会並列型」の例
・資料3 …「横浜市旭区若葉台連合自治会」
※ 主として「連合町内会集約・統合型」の例
・資料4 …「3つの地域内連携パターンの比較資料」
・資料5 …「仙台市内地区連合町内会の各種団体統括・統合事例」
※ 主として「連合町内会集約・統合型」の例
・資料6 …「仙台市内地区連合町内会の町内会数・世帯数等一覧」
・資料7 …「中間報告会における指摘事項とその対応(取扱い)」
(3) 検討経緯、検討委員名簿等(A4判5ページ)
・検討経過
・専門委員会名簿
・町内会の活力向上策に関する検討について
(平成25年2月20日役員会議決)
・町内会の活力向上策検討専門委員会設置規程
(平成25年10月1日施行)
(4) 概要版(A4判8ページ)
【報告書の要旨】
〇町内会の活力(町内会が保有すべき力)を次のように捉える。
・安全・安心の生活を自助・共助で成し遂げる力がある。
・生きがい、快適さ、健康、潤いのある生活を築ける力がある。
・地域の個性が守られ、継承され、創造されていく力がある。
・新旧住民が共生し、融和と協働を育む力がある。
・自治機能が十分に活性化している力がある。
〇近年、国内の多くの市町村において、様々な地域課題や地域づくりの目標を地域内の各種団体が共有した上で、連携・協力しながら各々が有する特性を生かし、エネルギーを結集して地域課題の解決にあたる例が数多く見られるようになってきている。
〇仙台市では、東日本大震災の教訓を踏まえた「地域版避難所運営マニュアルづくり」を通じて、地域内各種団体・学校・行政等のなお一層の連携の強化が、「今後の新しいコミュニティづくり」に直結するという見方が、これまで以上に広く深く共有されるようになってきている。
〇今後の地域づくりにおいては、地域において、重要な情報、課題、目標等が常に共有され、総意形成がしやすい体制が整っていること。地域づくりのエネルギーが結集され、効率的に発揮しやすい体制が整っていることが大きな力となり、ここに地域内連携の意義を見出せる。
〇地域内連携強化による地域課題解決策のあり方を考える上で、『まちづくり協議会型』『課題別協議会並列型』『連合町内会集約・統合型』という3つの地域内連携のパターンの機能や特徴、長所・短所などをもとに、地域において地区連合町内会を中心に、どのような選択が可能かなどに
ついて話し合い、その結論を見つけ出し、その上で必要なパターンを選択し、様々な地域課題解決に役立てていただく作業が重要である。
掲載日:2014/08/13